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レイクサイドバレスの中華料理

クイーンズタウンでの夕食】
「個人旅行に変えたきっかけ」にも書いたが、我々は、クイーンズタウンのハーバー近くにある中華料理店、レイクサイドパレス(湖景皇宮酒楼)の常連であった。例外の日もあったのだが、トラブルにも遭わず、無事に一日を終えた締めをレイクサイドパレスで行うのを常としていた。
 
元はというと、中華料理好きの相方のSAK隊員が、添乗員から聞いて気に入り、通い始めたのがきっかけだという。私の場合、チャーハンや餃子を含め、中華料理を食べる機会は、それまで皆無と言って良かったのだが、次第にレイクサイドパレスでの晩餐がNZ渡航の楽しみとなって行った。
 
 →レイクサイドパレス;Google Map
 →レイクサイドパレス;Googleストリートビュー
 
ところで、日本人がクイーンズタウンを訪れた際、ツアー会社の絡みで必ず行くことになる店が何軒かある。
 
その一つに中華料理店「メモリアル・オブ・ホンコン」(通称、メモ・ホン)があった。店内は日本人ツアー客で溢れており、価格もほぼ日本と同じ。これでは日本で中華料理店に入っているのと同じで、せっかくのクイーンズタウンも台無しだった。
他に日本料理店「南十字星」もあったが、当然のことながら日本人客でごったがえしており、また、海外で食する日本食の共通の問題として御飯の悪さもあり、一度、割引券を使って行ったが、二度と行くことはなかった。
 
一方、レイクサイドパレスの場合、日本人客は、大抵、我々だけであった。主体は台湾、中国系の客だったが、場合によっては欧米人だけの時もあったぐらいだ。もちろんオーダーは英語である。
 
レイクサイドパレスはワカティプ湖沿いにあるリース通りの2階にあった。狭い階段を上って店内に入ると、ワカティプ湖に面した波止場が見える窓際に陣取ることが多かった。この席から見る夜の波止場と、外灯に照らし出された石畳の道が私のお気に入りだった。
 
 →ハーバー側から見た黄昏時のレイクサイドパレス;Googleストリートビュー
 
前述の通り、一日の締めをこのレイクサイドパレスで行うことがほとんどだったのだが、レイクサイドパレスの中華料理はあっさりしており、毎日食べても飽きなかった。また、値段も安くボリュームも多かった。
忘れもしない2002年の初渡航の際、11時間半の長旅の疲れと、日本とに気温差に体調を崩てしまったのだが、元気を取り戻すきっかけとなったのが、ここレイクサイドパレスの餃子だった。それ以降、普段の生活でも体調不良の時には餃子を食べるようになったほどである。
 
 
【NZでの食事】
前述の通り、レイクサイドパレス日本人客は、大抵、我々だけだったが、その一方で、近隣にもかかわらず、同じ中華料理店でも日本人で溢れかえっている店もある・・・。これは実に不自然な話だといえる。
日本人の場合、海外に行っても、常に日本人の集まる場所に赴き、結局、日本人社会のしがらみに付きまとわれている様に思う。これはクイーンズタウン近郊のコマーシャルフィールドを滑っていても感じることであった。
「個人旅行に変えたきっかけ」に書いた内容と重複するが、2004年の時点で、こういった日本人同士のしがらみを、ある程度まで断ち切った状態で、視点を変えてNZという国を見てみたいと考えるようになった。
 
結果、2005年からNZのカンタベリー各地で食事をすることになるのだが、カフェでのサンドイッチやバーガー類などの軽食に関しては申し分なく、日本よりも手軽で安く、素晴らしい店が多かった。
フェアリーのカフェ、アッシュバートンのバーガーショップ、オマラマのフィッシュ&チップスの店など、とにかく日本より安くて量もあり、美味しい。
 
 →フェアリーのカフェ;Googleストリートビュー
 →オマラマのフィッシュ&チップスの店;Googleストリートビュー
 →ワイコウアイティのパン屋;Googleストリートビュー
 →シェフィールドのパイショップ;Googleストリートビュー
 
日本に帰って来て、つい不満に感じるのは、(価格に比例して)バーガーの大きさが小さいことと、付いているポテトチップスの量が少ない点だ。日本のバーガーに付いて来るポテトの量はせいぜい小さなジャガイモ1個程度だと思われるが、NZの場合、恐らく3~5個分はあるだろう。日本のマクドで例えるなら、250円程度の値段でビッグマックよりやや大きいバーガーに、皮付きのポテトが3~5倍付いて来る感じだ。日本では想像もできない量である。ザックリと切った大きめのポテトチップスなので、それを一気に食べずに残しておいて、スーパーで買ったチーズと共に翌日の朝食にすることも可能だった。
 
一方、いわゆるディナーの類は全て外れだったように思う。日本人の胃袋ではあまりにも量が多く、おまけに味加減、火加減など、全てが的を外している感じがした。このディナー類と軽食類の味のギャップは大きく、普通に考えると、軽食類が美味しければ、ディナーもそれなりの味であるはずなのだが、この点については日本の感覚が全く当てはまらない。例えるなら、日本料理の麺類やお好み焼きは美味しいが、定食や懐石料理は最悪・・・という具合になる。たまたま味の悪い店にばかり行ったのかもしれないが・・・。
 
また、NZに限らず、海外で食事をする場合、オーダーの際に困った経験をされた方は多いと思う。メニューは大抵の場合、英文で記述されているだけで、日本のレストランのような食品サンプルなどは無い。せめて写真だけでもあれば・・・と思う。注文したイメージと違うものが出てくることもしばしばで、ある意味、「食事」はギャンブルであった。
 
その点、中華料理や韓国料理の場合は、メニューに写真が添えてあったり、餃子やチャーハンなど、物が分かっているので安心して注文できた。(日本食は御飯がまずいので対象外・・・)
結局、2005~2009年まで、散々、あちこちで食べて回ったのだが、クイーンズタウンのレイクサイドパレスの中華料理は、晩餐としては申し分なかったという結論になる。
 
番外として、オークランドでの韓国料理とギネスが飲めるパブが当たりだった。韓国料理に関しては、やはりSAK隊員が添乗員に聞いて開拓したものである。パブはその途上で発見したものだ。
その日、オークランドでは、ラグビーオールブラックスとオーストラリアン・ワラビーズとの因縁の試合が行われていた。市内にはオーストラリアから訪れたワラビーズの応援団の黄色のユニフォームで溢れかえっており、たまたま、道端にあったギネスの看板につられてパブに入ると、全員がテレビ中継に釘付けとなっており、試合展開に一喜一憂していた。ギネスが飲めるパブで、ラグビーの因縁の対決を見る・・・という、まさにNZ文化の一端を垣間見た気がしたものだ。
 
 
 
【NZの食材、スーパー】
次にNZのスーパーマーケットで感じたことを書いてみようと思う。
食材などのレパートリーの多さ、細やかさは、やはり日本のスーパーが格段に上だと思う。NZのスーパーに置いてある食材の種類は日本よりやや単純な感じがする。
 
一方、チーズを始めとする乳製品のレパートリーはNZの方が格段に上だと言える。値段が安く、とにかく量が多い。密度が違うというか、重い・・・。
チーズは恐らく、日本の1/3程度の価格ではないか?日本のプロセスチーズ約150gは、だいたい350円前後で販売されているが、NZの相場は1kgが10NZ$(700円前後)のようだ。帰国後、不満に感じるのはバーガー類と同様である(笑)
 

イメージ 1

写真は、日本でも定番のケロッグのコーンフレークと、右は日本では珍しいWeet-Bixである。コーンフレークは桁違いの量ゆえ、毎回、NZで土産として買って帰った。日本では一箱180gで350~400円ほどするのに対し、NZでは一箱310g入りで2.7NZ$。現在のレートで197円である・・・
 
Weet-Bixは小麦フレークを固めたもので、牛乳をかけると一瞬でオートミールの様になる。塊のまま食べることも可能だ。こちらも土産として買って帰るようになった。
 
一方、量が多過ぎて、ジャムなどは旅行期間中に消費できず、日本にもって帰って来ることが多かった。
 
肉の安さは書くまでも無いだろう。ヨーグルト、牛乳・・・ワインetcしかりである。
 
イメージ 2
シーズニング(調味料)の種類も豊富なので、牛肉をスーパーで買って、モーテルの200Vの電気コンロで焼けば、上等のステーキがいとも簡単に出来上がる。
 
パンも安いが、日本のような厚切りは無く、全て12枚切りぐらいの薄さである。少し困るのが、トースターで焼く時に焼く何枚が増えることである。全粒粉小麦のパンがポピュラーなので、食物繊維の摂取に関しては問題が無かった。
 
 
仮に、NZの食材をNZの価格で販売する店が自宅付近にあれば、食費は3割程度に抑えることができるようになるのではないだろうか?
 
2009年以降、行くことも無くなって久しいNZだが、食材だけでもNZ気分を味わいたいものだが、そうもいかない様である。
 
 
Schi Heil !!