◇◇ Mt.Dobson ◇◇解説
【 マウント ドブソン / Mt.Dobson 】
【解説】
近隣には、コマーシャルのラウンドヒル、クラブのフォックスピークがある。それぞれ全く違う場所からのアクセスになるが、これら3つのスキー場は直線距離で15km程度しか離れておらず、同一山塊に属するスキー場といえる。
スキー場の地形はオープンで、Mtチーズマンに雰囲気がとても似ている。チェアリフトが設置されている点からも、れっきとしたコマーシャルフィールドなのだが、駐車場脇に並ぶ小屋やコンテナなど、その、ほのぼのとした雰囲気は、クラブフィールドのようでもある(笑)
リフトはチェアリフト(トリプル)1機、Tバー2機である。
小規模ながらもレストハウスやレンタルも完備しており、この点においてはコマーシャルらしいといえる。
チェアリフト乗り場が駐車場よりも下にあり、また、駐車場に隣接してTバー乗り場が存在しているため、車からのアクセスはとても良い。ただし、いきなりの滑走となるため、準備運動は念入りに行なう必要があるだろう。 チェアリフトのトップに登るとわずかにテカポ湖が見える。
コースはオープンで広々としており、日当たりは良い。全体的に中斜面中心で構成されているため、エクストリームな急斜面は皆無である。また、地形がワイドなV字谷であるため、V字の底に掛けられているチェアリフトに沿って滑るか、Tバー沿いの尾根を滑る以外は全て片斜面となる。
私が訪れた時はアイスバーンだった。オープンで日当たりが良く、一旦、雪が緩むためと思われる。降雪後は、他のオープンなスキー場と同様に重い湿雪になるであろう。その点、圧雪車が配備されているコマーシャルフィールドであるから、安心して滑れる様に思う。
一方、積雪に関しては、風で雪が飛ばされるのか?それほど多く無かった。非圧雪コースには岩が多数露出しており、滑走にかなりの制限を受けた。この年は比較的雪不足だったが、翌日、訪れたラウンドヒルには十分な積雪があったことからも、やや、積雪の少ないスキー場と考えられる。
ちなみに圧雪コースだけをみると、他のNZのスキー場と同様、滑れる部分は極めて少ない。両サイドの斜面を大きくトラバースして、広大な非圧雪斜面と圧雪コースを組み合わせて滑るのがNZ流ということになろう。
フェアリーからテカポ方面に向かって8号線を走ると、道沿いのパブが印象的な、Kinmelという小洒落た集落を通過する。その直後、バークス峠の上りがそろそろ始まるかな?という頃、川を越えた直ぐの所、右手にアクセス路の入り口が見えてくる。小さいが、青の目立つ看板が路肩に設置してあるので直ぐにわかるはずだ。
テカポ方面からだと、バークス峠を越え、フェアリーへの下りに入った頃、入口が見えて来る。
スキー場のゲートは少しわかり難い。8号線から入って、ヘアピンカーブの様にぐるっと回ったその先、奥の木立の付近に看板のあるゲートが見えてくる。
→ドブソンのゲート;Googleストリートビュー
ゲートを越えると直ぐに小川があり、小さな橋を渡る。
そこから約30分、15kmほどダートの道が続くが、非常に良く整備されており安心して走ることができるはずだ。
上り坂にさしかかる頃、森林限界を越える。尾根を走る一本道の両側に見える荒々しい風景は、防災工事が行き届いた日本では既に見られなくなったものである。
途中、アクセス路の救助用だろうか?ウィンチを付けた白のランクル40が置いてある。日本では、お目に掛かることが無くなって久しいランクル40、それも珍しいピックアップ型である。クラッシックカーと呼んでも良いランクル40が現役であることに驚きを感じる。必見である。
私のドブソンのお勧めすべき点は、暖かくてアットホームな雰囲気が漂うレストハウスである。レストハウスと言っても、コンテナのような小さな小屋に、スナック類を売る小さな売店とストーブがあるだけなのだが、このストーブに手を当てるだけで、なんとも言えず落ち着くのだった。
訪問当日、ここで偶然にも、神戸市から来た国体のスキー競技・兵庫代表の高校生と話をした。こんなところで同郷の士と会うとは全く驚きだった。
余談にはなるが、このMtドブソンスキー場は、私のスキーの師であるFSS代表の故・佐々木徳雄氏が、2004年にA、Bコース、2回に分けてスキーキャンプを行った場所である。FSSの関係者にとってはある意味、聖地とも言うべきスキー場である。
周辺の観光地としては、テカポ、プカキ、Mtクックなどの有名観光地がそろい踏みだ。フェアリーに宿泊しても、一番奥のMtクック・ビレッジまで1時間半程度である。また、オハウスキー場も2時間見ていれば十分に行くことが可能である。
少し面白いネタとしては、フェアリーゴルフクラブがある。日本の常識では考えられないのだが、幹線道路に沿ってフェアウェイがあり、低い柵があるだけだ。これはフェアリーゴルフクラブに限ったことではないが、日本のゴルフ場のように大規模なネットで覆われているゴルフ場は、NZではほとんど見られない。
道路に面している部分は、比較的、ショートホールを設定されている様だが、私のような技量では、とても怖くてフルスィングはできない。NZの人々はよほどゴルフが上手いのだろうか?腕に覚えのある方は試して頂きたいものだ。
【Web】
【Wikipedia English】
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【訪問履歴】
◆2009年8月12日(水) 12/Aug/2009(Wed)
Schi Heil !!