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◇◇ Mt.Hutt ◇◇解説

【 マウント ハット / Mt.Hutt 】
 

【解説】
Mt.ハットは、その名も知れた南島最大のコマーシャルフィールドである。1980~1990年代にかけてヒットした「スキーナウ」というスキー専門番組のロケ地として、名前だけはご存知の方も多いだろう。スキー場には日本語の看板も多く設置されており、日本人には馴染みのスキー場だと言える。

2015~2018年にかけて、4年連続でワールドスキーアワード・最優秀スキーリゾート(ニュージーランド)を受賞した。
 
また、Mtハットは、南島で一番高所にあるスキー場として有名である。リフトのトップは2086m、ボトムは1438m、リフトの実滑走標高差648mは南島最長である。レストハウスと駐車場のあるベースは、途中の1640mにある。(※)ハイクアップすれば、トレブルコーンが最長の828mとなる。

その標高ゆえ、Mtハットは南島で一番早くオープンするスキー場と言われ、滑走期間が長いことでも有名である。しかし、天候が荒れると手が付けられず、クローズ率が他のスキー場と比べても極めて高い。実際、お盆休みにMtハットに行って、全く滑れずに帰国した・・・という話も良く耳にする。
 
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このクローズが多い理由の一つに、アクセス路の問題がある。極めて良く整備されているアクセス路だが、一部の区間が吹きっさらしの尾根を走っており、風の影響をもろに受けるのだという。

2010年には大雪と強風で該当区間が通行止めとなり、スキー客約1200人が、一晩、スキー場に閉じ込められる事態も起こった。日本のスキー場とは違い、森林限界を超えているので風の影響は、想像ができない凄さなのだろう。
写真のような場所で、積雪している中で台風並みの強風に遭遇したら、車であっても危険だ。
 
 
アクセスは、ダーフィールドからだと50分~60分、クライストチャーチからだと90分程度である。
ステイはふもとのメスベンが一般的で、アクセス時間は40分程度とされている。
 
クライストチャーチから行く場合であれば、1号線からメスベンを経由するのが一番簡単だろう。GoogleMAPで表示される3パターンのルートは、共にほとんど同じ所要時間となっている。
 Mtハットへの入り口;Googleストリートビュー (この十字路でInland Scenic Route 72と交差している
 
この交差点を入って直ぐ右手に折れるとそこからスキー場へのアクセス路が始まる。このアクセス路は大変良く整備されており、道幅も広く、走りやすい。さすが、南島最大級のコマーシャルフィールドだと感じる。
 →アクセス路の入り口;Googleストリートビュー
 
このアクセス路・・・前述の通り、左右に何もない吹きっさらしの尾根を走る区間が5kmほど存在する。路肩に杭が連なって打ち込んである場所が数ヶ所存在するが、これは風避け、雪避けのなのだという。荒れた日のすさまじさを垣間見ることができる風景といえる。
 

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Mtハットのコースは、巨大なボウル地形に設けられており、まるで噴火口の様にも見える。ボウルの中間位置に駐車場やレストハウス、ベースの6人乗り高速リフトが存在している。
 
リフトは、6人乗り超高速リフト1機、クワッド1機、トリプル1機、初心者用ムービングベルト1機。その他、多数の人工降雪機を有する。また、ボウルの外の広大なバックカントリーコースを滑るためのシャトルバスも運行されている。
 
南島最大級のスキー場とはいえ、一見すると日本のニセコや八方尾根と比較すると、規模は小さく感じられるかもしれない。
 
しかし、NZのスキー場を滑る場合、圧雪されたコースだけがスキー場だと考えるのは大きな間違いである。視線を切替えて、オフピステも含めて考える必要があるだろう。Mtハットの場合も、圧雪コースの閉める部分は、恐らく全スキーエリアの1~2割程度である。この日本独特の、偏ったスキーに対する考え方に気が付かなければ、NZのスキー場を満喫することは不可能だといえる。

当たり前のことだが、名の知れたコマーシャルフィールドということで、日本人が多く、日本語の看板も充実している。日曜のリフト待ちも日本のスキー場並みか、それ以上である。そのため少々興醒めしてしまうのは致し方無しであろう。

Mtハットはクローズ率が高いこともあって、メスベン周辺では多彩なアクティビティが楽しめるようになっている。
場合によってはポーターズまで足を伸ばして滑ることも可能だ。
 
現在、調査中だが、Mtハットのスキー場がヘリスキーの発着場にもなっているみたいだ。
スキーと関係無いが、駐車場の所にバンジージャンプの施設があった。


 

【Web】
 
Wikipedia English】
 
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【訪問履歴】
◆2009年8月14日(金) 14/Aug/2009(Fri)
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朝、フェアリーからの大移動だったが、思ったよりも早く、約2時間程度で到着。天候にも恵まれ、素晴らしいスキー日和となった。
 
 
 
 
 
 
 
 
◆2009年8月16日(日) 16/Aug/2009(Sun)
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帰国するSAK隊員をクライストチャーチ空港まで送り、NZで知り合ったFJI夫妻のガイド役として、現地を案内する。
朝は快晴だったが、突然の天候急変で下山。ラカイア河のジェットボートを観光する。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
Schi Heil !!