◇◇ Roundhill ◇◇解説
【 ラウンドヒル / Roundhill 】
【解説】
ラウンドヒルの特徴はオープン率の高さである。他の近隣のスキー場が悪天候でクローズしていても、ここだけはオープンしていることが多い。オハウやドブソン、またMtクックのヘリスキーが、悪天候で滑れない時のバックアップとして組み合わせておけば、意外にも、パウダースキーが楽しめるスキー場だといえる。つまり、他のスキー場が悪天候でクローズするということは、嫌が上にも雪は降っているわけで、結果としてパウダーの遭遇率が高くなるのである。
コースは緩~中斜面が中心で急斜面は全く無い。どちらかというと、やや緩斜面が多いレイアウトになっている。
T-バー横のメインバーンは、片斜面などのねじれはほとんど無く、NZのスキー場にしては珍しく、幅広目に圧雪されている。人工降雪機も、多数、導入されており、ここで各国のナショナルチームのサマーキャンプが頻繁に行われている。
私が訪問した当時、リフトは、メインTバー1本、初心者用Tバー1本だけであった。天候が良ければ大斜面のRichmond Rangeをハイクすることも可能だったが、クローズされており、滑る機会は無かった。
ところが・・・である。驚いたことに、今回、このサイト製作に際して調べると、2010年、Richmond Rangeに、世界最長1.5kmのロープトゥー「Heritage Express Rope Tow」が新設されていたことが判明した。
この「Heritage Express Rope Tow」の登場により、ラウンドヒルは、緩斜面中心のスキー場から、突如、ディープなスキーが楽しめるエキサイティングなスキー場に変貌したと言える。バックボウルのバックカントリーも可能になったようだ。この一件を知って、ラウンドヒルは、今、私の一番滑りに行きたいスキー場になってしまった。
→Heritage Express Rope Towの頂上より360°;Googleストリートビュー
ところが調べるうち、6年も前にオープンしているにもかかわらず、ネットで検索しても、情報がほとんどヒットしないことがわかってきた。もしかすると、1.5kmのロープトゥーという桁外れの距離と、大斜面特有の問題で、頻繁に滑られていないのではないか?経験から言うと、ポーターズのビッグ・ママに代表されるように、NZのスキー場の大斜面は、降雪直後は雪崩のリスクが高くクローズされることが多く、また、日当たりが良いと雪質も常に良いとは言えない。
当たりの日に行けば、テカポ湖に向かって滑る極めてエキサイティングなスキーが楽しめるはずなのだが・・・
ラウンドヒルのベースは、何と言ってもNZ観光の横綱、テカポ(Tekapo)が一番近い。町の外れに、テカポ湖の湖岸に入る道があり、そこからスキー場に向かう。フェアリー方向からだと、町の入口の減速の看板を過ぎて直ぐになる。
テカポ湖湖岸の道は、直ぐに未舗装のダートになるが、非常に締まっており運転しやすい。直線では80km/hで走ることも可能だ。
湖岸の道からスキー場への山道の入口まで約30分、山道区間が10分程度である。道は非常に良く、運転に何ら問題は無い。ただし、湖岸の道はあまりにも美しく、写真撮影などでついつい時間を食ってしまう罪作りな道である・・・・。
近隣の観光地は、何と言ってもベースのテカポの町の周辺になるだろう。
テカポは晴天率が高く、世界で一番星のきれいな町として、星空ウォッチングツアーも盛んである。比較的、高い確率でオーロラも見られる様だ。
【Web】
【Wikipedia English】
【位置】↓クリックするとGoogle地図に移動します。
【訪問履歴】
◆2008年8月14日(木) 14/Aug/2008(Thu)
お目当てのドブソンがクローズということで訪れてみたが、結構、滑れることが判明。また、湖岸道路の美しさにも脱帽・・・意外な魅力のあるスキー場だということがわかった。
◆2009年8月13日(木) 13/Aug/2009(Thu)
今回もフォックスピークがダメだったので訪れた。
やはり、無難に楽しむことができた。コース下部が霧で視界不良だったのが残念。その代わり、テカポ湖の幻想的な風景が見れたのは儲けものと言えた。
Schi Heil !!