※はてな移行後、完全に構成が崩れてしまい、現在、修正作業中です。

◇◇ Porters ◇◇解説

【 ポーターズ ・ Porters 】


【解説】
ポーターズは、クライストチャーチから一番近いコマーシャルエリアである。2006年まではポーターハイツと呼ばれたカンタベリーで一番古いコマーシャルフィールドである。(オープンは1968年)
 
コマーシャルとはいえクラブ色が強いスキー場であり、カンタベリー最大のコマーシャル・エリアであるMt.ハットとは対照的な雰囲気を持っていた。ところが、近年、クワッドチェアリフトが新設され雰囲気も様変わりしているようだ。
 
ポーターズのベースは何といってもスプリングフィールド(Springfield)である。スプリングフィールドから73号線をアーサーズパス方面に20分ほど走ると、左手にゲートが見えて来る。ゲートからスキー場までのアクセスは約15~20分。ダート路ではあるが、舗装路並みに整備されているので、安心して走れる。ただし、NZの他のスキー場よろしく、ガードレールは無いので、道を逸れると谷底に落ちてしまうのでご用心を・・・。
 →スキー場の入り口;Googleストリートビュー
 
ポーターズへは、ダーフィールド(Darfield)や、さらにはクライストチャーチ中心部からでも、十分にアクセス可能である。積雪も比較的安定しており、オープン率も非常に高い。
 
リフトは、以前は、T-1~3まで、3本のTバーがあったが、近年、T-1のTバーが廃止され、クワッドチェアリフトが新設された。人工降雪機も完備しており、夏のアルペンレーニングには最適な環境が整っている。日本からも、カルガリーオリンピック・SL競技日本代表の岩谷高峰さん主催のレーシングキャンプが、毎年、7月末から約1ヶ月間、ここポーターズで催行されている。このキャンプの手配は、私も長らくお世話になった、ツアープランナー・ケイの國友さんが担当している。
 
ポーターズのコースは比較的、均整の取れた、長深いボウル地形に設けられている。ボウルの下部は、人工降雪機のある圧雪された中斜面、両サイドは非圧雪の急斜面となっている。スキー場トップから滑ってみると、緩斜面から急斜面までのバランスが取れているスキー場だということがわかるはずだ。また、片斜面が少なく、滑り易いのもポーターズの特徴と言える。
 
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非圧雪斜面として、Big MamaとBluff Faceの2大斜面を有するのもポーターズの特徴である。クワッドチェアの乗り場から見て、左手がBig Mama、右手がBluff Faceである。
 
滑走距離はBig Mamaが約800m、Bluff Faceが約700m、共に横幅も広く、気が遠くなる様な大斜面だ。
 
ポーターズ一番の名物斜面と言われるのBig Mamaだが、オープンしてることは少なく、日当たりが良いため雪質もどちらかというと悪い。降雪直後の晴れた午後は最悪だと言う。
 
その点、Bluff Faceは、オープン率も高く、午後まで日が当たらず雪質も維持されている。斜度もやや、Bluff Faceの方が急だと感じる。
個人的にはBluff Faceのロウソク岩(個人的に命名)からの1本が、ポーターズのお勧めである。
  
レストハウスは、こじんまりしているが、2006年に新しい近代的な雰囲気の物に建て替えられている。以前のレストハウスは丸い形をしており、中は薄暗く、少々、不思議空間だった。それはそれで面白かったのだが(笑)
建物は現在もまだ取り壊されずに残っているようだ。
  
観光名所として、近隣の75号線沿いに、世界的にも有名なボルダリングエリア、奇岩の密集したキャッスルヒルがある。スマイリーズでマットを借りればボルダリングが可能である。私も一度だボルダリングをしに行った。
 
 →73号線から見るキャッスルヒルGoogleストリートビュー 
 

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また、保養地として有名なアカロア(Akaroa)も比較的近い。クライストチャーチから約1時間半程度のドライブで行くことが可能だ。もし、半日のゆとりができれば、十分に往復できる距離である。
 
アカロア(Akaroa)→https://en.wikipedia.org/wiki/Akaroa(英語)
  
 

【Web】 
  
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【訪問履歴】
◆2006年8月16日(火) 2006/Aug/16(Tue)
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 昨日までガイド役だったHTK氏が帰国したので、SAK隊員と共に訪れる。天候も良く、素晴らしいスキー日和だった。
 
◆2007年8月15日(水) 2007/Aug/15(Wed)
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この年は積雪が少なく、他で滑れたのはブロークンのみ。この日、滑れたのは圧雪コースのみ。翌朝の帰国に備えて、早目に切り上げた。
 
◆2008年8月15日(金) 15/Aug/2008(Fri)
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前年とは違い豊富な積雪に恵まれた。ほぼパウダー祭り状態である。明日、早朝に帰国するSAK隊員を考慮して、正午には切り上げる。
 
◆2009年8月15日(土) 15/Aug/2009(Sat)
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長年、NZ渡航の度に遭遇し続けたFJI夫妻を乗せ、SAK隊員と共に4名で訪れた。当日は生憎の雨、そしてアイスバーン・・・ほとんどをレストハウスで過ごす。
 
 

Schi Heil !!  

◇◇ Mt.Cheeseman ◇◇解説

【 Mtチーズマン / Mt.Cheeseman 】
 

【解説】
Mt.チーズマンは、クライストチャーチから伸びる73号線沿線のクラブフィールド・スキー場群の一つである。クライストチャーチからだと、ポーターズの次、2番目に位置するため、比較的、アクセスは良い。スプリングフィールドから73号線を約30分走ると、左手にゲートが見えてくる。見通しの悪い下り左カーブの先に入口があるので、行き過ぎないように注意が必要だ。
 →スキー場の入り口;Googleストリートビュー
 
アクセス路に関しては、一部、川沿いに狭い場所はあるが、概ね良好だと言える。ゲートから駐車場まではチェーン装着の時間を含めても約30~40分程度。他の沿線スキー場より、ややアクセス路が長い感じがするが、それは延々と続くダートの直線のせいかもしれない。
 
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チーズマンのリフトは、クラブには珍しくTバー主体である。Tバーが2本、ビギナー用のロープトゥーが1本が設置してある。
レストハウスも新しく近代的なので、設備面だけでいうとコマーシャルフィールドっぽいとも言える。
 
また、チーズマンは、コース面においても一般的クラブフィールドとは少し印象が違う。一般的クラブフィールドと同じくボウル地形にスキー場が設けられているものの、全体的にかなりメロウな斜面が多く、急斜面は少ない。また、ボウルの底が広いため、片斜面が少ないのも特徴である。
 
雰囲気的にはカードローナを縮小した感じで、日当たりも良く、明るい雰囲気が漂っている。ただし、日当たりが良いため、他の73号沿線のスキー場に比べると、若干、雪質が悪いように感じる。
 

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全体的にメロウな斜面中心だが、それでも、メインTバー右手のエリア、Gunbarrel、PineTree、Noggy's Gardenは、滑るに従い斜面は次第に落ち込んで行き、まるで73号線の麓に飛び込むが如くの緊張感が得られる。

両サイドに急斜面は、Tバーから遠くなるほどトラバースが増えるので、あまり滑られてない印象だった。
 
私が訪問した当時は、スキー場エリアの左手のバックボウルが滑走可能だったが、現在のマップを確認すると、完全なエリア外となっている。滑られる場合は確認されたい。片斜面で快適とは言い難かった・・・
 
 
チーズマンには、前述の通り、こじんまりとしているが、近代的なレストハウスが存在する。比較的、最近の建造らしく、トイレも清潔だった。
 
また、クラブでは珍しく、レストハウス内には売店もあった。サンドイッチやスナック類が中心になるが、種類は豊富だったと記憶している。スタッフもテキパキ動いていて気持ちが良かった。

NZのスキー場全体、特にクラブフィールドに共通して言える事だが、スタッフの動きがテキパキとしており、かつ、フレンドリーなのには驚かされる。日本のスキー場も見習ってもらいたいものだ。
 
 
近隣の観光地としては、「Cave Stream Scenic Reserve」がある。私は行ったことが無いが、洞窟を流れる沢を遡行できるらしい。冬場はやってないと聞いた。
 
 →Cave Stream Scenic Reserve;GoogleMap
 →Cave Stream Scenic Reserve;Googleストリートビュー
 
また、Castle Hill 以外にも、Parapet Rock、Flock Hill 、Dry Valley、Gorge Hill 、Prebble Hill など奇岩地帯が密集している。これらの奇岩地帯は、チーズマンやブロークンリバーからも眺めることが可能だ。

 →Flock Hill などの奇岩地帯;Googleストリートビュー
 
 
 

【Web】
 
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【訪問履歴】
◆2006年8月15日(月) 15/Aug/2006(Mon)
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この日はスマイリーズで知り合ったHTK氏をガイド役に、SAK隊員と3名での訪問となった。麓は雪模様だったが、上では快晴。素晴らしいスキー日和だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
◆2008年8月16日(土) 16/Aug/2008(Sat)
帰国するSAK隊員を空港まで送った後、ぶらりと訪れてみた。積雪で昼近くまでクローズだったこともあり、午後はパウダー祭りであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
Schi Heil !! 

◇◇ Broken River ◇◇解説

【 ブロークンリバー / Broken River 】
 

【解説】
ブロークンリバーは、クライストチャーチから伸びる73号線沿線のクラブフィールド・スキー場群の3つ目に位置するスキー場である。ベースはスプリングフィールドだが、3つ目に位置するため、やや遠くなって来る。(※運転は30分程度)

73号線からのアクセス路への入口は、直線の途中にあり、周囲に繁みがあるので少しわかり難い。
 →ブロークンの入り口;Googleストリートビュー
 
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ブロークンリバーの名物は、何と言っても駐車場からスキー場に荷物を運び上げる、荷揚げ用リフト(カーゴ)であろう。

カーゴにスキーなどの荷物を載せ、スキーヤーは歩いてスキー場まで上がる。徒歩時間は40分以上とされているが、実際はスキーブーツで歩いても20分程度だった。帰りは、カーゴに荷物を載せて人は歩いて降りる。雪があれば夏道を滑って降りる事も可能だ。

このカーゴは、現在では人も乗れるようになっているらしい。実は、私も2007年の訪問時に、このカーゴに乗せてもらった記憶がある。ただし、スピードが遅く、待ってる間に歩いた方が早いように思える。
 
カーゴに乗せた荷物をリフトの上で受け取ったら、お次はロープトゥー乗り場まで、もう一踏ん張り、歩かねばならない。それが10分程度だろうか?木製の階段もあるので、少々、歩き難い。
この結果、駐車場からのトータルの歩行時間はやはり40分弱ぐらいになるように思う。この歩行時間やカーゴによる荷揚げの待ち時間などを含めると、アクセスは悪い部類に入るスキー場と言えるだろう。ただし、その手間がある分、隣のクレイギーバーンより空いている感じがする。

ブロークンリバーには、初心者用を含め、ロープトゥーが5本ある。使うのは主にAccess Tow、Main Tow、Ridge Towの3本である。珍しいのは尾根に沿って走るRidge Towだろう。最後がせりあがって行くので、苦手な人は結構いるようだ。特にボーダーは大変である。
 

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斜面は広く、中~急斜面主体である。ボウルの中は滑り放題だが、ロープトゥーへのアクセスを考えると、おのずと滑走ラインは限られて来る。そのため、やや片斜面を多く滑ることになってしまう。
Main Towを普通に滑ると、やはり片斜面となってしまうので、思い切ってロープトゥーを越えて、スキー場エリアの端からMain Tow乗り場に向かって滑ると良いだろう。

尾根のRidge TowでNervous Knobまで上がると、岩場を抜けるスリリングなブラックダイヤモンドな斜面が待っている。隣のボウルのAllan's Basin側も全て滑れるようだが、ロープトゥー乗り場へのアクセスを考えると、どうしてもロープトゥーに近い方を滑ることになるようだ。最後はトラバースして一番下のロープトゥー乗り場まで行くらしい。
(※)訪問時は雪不足で下まで滑れず、途中で戻ったので未確認。

話によると、Allan's Basinを滑り続けると、下山の夏道に合流するらしい。途中からスキー場エリア外となるが、日本とはスキー場エリア外の考え方が違うので、その辺りは現地で確認して欲しい。

2007年当時、スキーハウスに売店は無かった。今でも無いはずなので、自分達で食料を準備する必要がある。クラブフィールドよろしく、調理場を借りて調理することは可能である。後片付けは必須だ・・・。

スキーハウスのテラスにバーベキュー台が常設してあり、頻繁に肉が焼かれている。ここブロークンで、ビーフステーキに醤油とワサビが合うのを知った。自分達で肉を持参すれば焼かせてもらえるはずだ。 
(※)このあたりのルールは現地で確認して下さい。

ブロークンリバー・スキークラブの名物として「ナイトスキー」が有名である。ナイターではなくナイト・スキーと言って夜に滑るのだ。ロープトゥーの支柱に投光器がセットされるらしいが、基本、ヘッドライトを点けて滑るらしい。
その夜は老若男女お酒を持ち寄ってワイワイ騒ぐらという。また、冬に小さなプールを設営して、スキーで水上を滑走して、距離を競うイベントもやっているようだ。

ナイトスキーの話題は、当時、スタッフとして常駐していた日本人女性のTOMOさんから聞いた。彼女の存在は噂では聞いていたが、荷揚げ用カーゴのシステムが分からず、右往左往していた時、突然、スピーカーから日本語が聞こえてきて驚いた思い出がある。モニターで見えていたそうだ。現在、スタッフの中に彼女の名前は無い。今はどうされているのだろう?懐かしい思い出である。
 
もう一つ、ブロークンの忘れられない思い出が、ここで出会った2名の日本人客である。ひとりは大学生のMOK君。英語はほとんど出来ないにもかかわらず、クラブフィールドに憧れて、単身、ブロークンまで来たのだという。もう一人はOLのTAKさん。この方も英語はほとんど出来ず、単身で来られていた。私は車だから気兼ねせずに来れるが、この人たちはどのような段取りでここまで来たのか?そしてどうやって帰るのか?こういう方達と出会うと、日本の若者も捨てたものではないと、つくづく思う。
(※裏を返せば日本人が比較的多いクラブということになる。)
 
 
 

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【訪問履歴】
2007年8月13日(月) 13/Aug/2007(Mon)
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他のスキー場に雪が無く、行き先はブロークンリバーしかない状態。スマイリーズで一緒だった島根の大学生MYOK君を乗せ、SAK隊員と3名で出発する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2007年8月14日(火) 14/Aug/2007(Tue)
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雪不足で選択肢は無く、ブロークンリバー2日目となる。
アクセス路で初めて怖い目に遭遇する。日本ではあり得ないことも起こるのだと、まざまざと感じさせられた。
ゲレンデは本日もパウダー祭り!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
Schi Heil !! 

◇◇ Craigieburn ◇◇解説

【 クレイギーバーン / Craigieburn 】
 

【解説】
クレイギーバーンは、クライストチャーチから伸びる73号線沿線の、クラブフィールド・スキー場群の4つ目に位置し、事実上、一番遠いスキー場である。しかし、73号線からの入り口は、ほぼ、ブロークンリバーと同じ位置で、距離も800mほどしか離れていない。ブロークンの入り口の、次のカーブを曲がった先に入口がある。
(※)73号線、沿線のクラブフィールドの最後はテンプルベイスンであるが、40km以上離れており、エリア的にも別と言える。
 →73号線のクレイギーバーンの入口;Googleストリートビュー
 
スキー場も、クレイギーバーンとブロークンリバーは、隣の谷同士にあたり、何となく感じが似ている。
リフトはロープトゥーが3本、縦に連なっており、細く狭い谷間にスキー場がある感じだ。初心者コースは皆無で、もっぱら上級者ONLY、ブラックダイヤモンドなコースが主体となる。

正確ではないが、2005年頃に、NZで一番ワイルドなスキー場大賞!みたいな賞を受けていたとして記憶している。今、調べても全くわからないのだが・・・

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駐車場からロープトゥー乗り場までは、森の小路を徒歩5分程度である

ゲレンデに着いて直ぐ、最初のBottom Towが初心者泣かせだと言う。片斜面に掛けられている上に、途中が屈曲しており、そこで脱落するスキーヤー、特にボーダーが非常に多い。ボーダーでこのBottom Towを乗りこなせるのは、相当な腕前ということになるはずだ。
 
また、このようなロープトゥーだから、ロープがガイドの滑車から外れることもしばしば発生している。ちなみに、ロープが外れても、自分がガイドの滑車の所に来た時に、ロープを滑車に乗せてやれば良い。
 
2003年頃、ミドルのレストハウスが建て替えられたらしく、私が訪れた2006年は、テラス付きの近代的なレストハウスとなっていた。ここにはトイレと小さな売店がある。

私が訪れた日は、悪天候でTop Towは運転中止、ロープトゥー沿いのAccess Chutesのみが滑走可能で、その他のコースは軒並みクローズだった。結果として、クレイギーバーンの魅力の、ほんの一部しか堪能できなかった。その日、Top Towが運転中止だったのは致命的だった。
その後、リベンジを掛けた2007年は雪不足、更に2008年は悪天候でクローズ・・と、結局、縁が無かった。

それでも、唯一滑れたAccess Chutesの岩場はワイルドだった。また、結構な降りの中での滑走は、雪質も超軽く、Bottom Tow乗り場に向かって落ちて行く感覚は、未だに瞼を閉じれば鮮明に蘇って来る。
驚いたのは、日本男児がたじろぐ様な岩場のトラバースを、若い白人女性テレマーカーが、躊躇もせずにぶっ飛んで行ったことだ・・・。民族性の違いをまざまざと見せつけられた感じがした。
 
視界不良のため、クローズされているAccess Gullyに入ってしまったら、Bottom Tow乗り場まで数名のスキーヤーが追いかけて来て、クローズだと注意された。スキー場スタッフではなくクラブ員だったと思われるが、ある意味、スキーヤーの安全意識の高さに脱帽した出来事だった。
 
下のメインロッジには小さなバーもあり、宿泊施設は充実しているという。私が訪れた時は、残念ながらバーもクローズしていた。

その後、クレイギーバーンを訪れることは無かったが、縁が無かった事ももさることながら、さほど行きたいと思わなかった理由の一つに、その雰囲気もあったように思う。日本人客が多く、やや、コマーシャルっぽい所があった。クラブ特有の素朴な感じに欠けているとでも言うべきだろうか・・・
 
いずれにしても、一度のチャンスでスキー場の全容を知ることができなかったのは残念な限りである。
 
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観光というほどでは無いが、このクレイギーバーン入口から、アーサーズパス方面に走ると、直ぐに下りのS字カーブがあり、そこを過ぎて3分ほどの所にLake Pearsonがある。

 

単なる山間の湖なのだが、その光景には心奪われるはずだ。ほんの数分の所なので、クレイギーバーンの帰りに、ぜひとも訪れてほしい。路肩が広く、一時駐車、可能である。
 
 →Lake Pearson;Googleストリートビュー
 
 
 
 
 
 

【Web】
 
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【訪問履歴】
◆2006年8月14日(日) 14/Aug/2006(Sun)
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スマイリーズで知り合ったHTK氏をガイド役に、SAK隊員と共に、生まれて初めてのクラブフィールドであった。生憎の悪天候だったが、ロープトゥーも問題無く、また下の駐車場からヒッチハイクで、イギリスから来たマイクという若者を乗せたことも新鮮な思い出となった。
 





 

 
 
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◇◇ Temple Basin ◇◇解説

【 テンプルベイスン / Temple Basin 】
 

【解説
テンプルベイスンは、クライストチャーチから伸びる73号線沿線のクラブフィールド・スキー場の4つ目、一番最後のスキー場である。しかし、3つめのクレイギーバーンから更に40分以上走らなければならないため、クライストチャーチ近郊のスキー場と表現すべきなのか?少々、怪しいところである。
 
駐車場は73号線沿いの道端である。スプリングフィールドからだと1時間半、クライストチャーチからだと2時間以上を見ておく必要があるだろう。西海岸のグレイマウスからの方が圧倒的に近い。
 →73号線脇のテンプルの駐車場;Googleストリートビュー


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スキー場のあるアーサーズパス周辺まで来ると、カンタベリーエリアとは異なる植生だということに気付く。また、サザンアルプスの分水嶺付近にスキー場があることを考えると、エリア的にはウェストコーストになるのかもしれない。
 
駐車場からスキー場へは、やや急峻な登山道を40分~1時間ほど登山しなければならない。これがテンプル名物となっている(笑)
あくまで、登山道なので、登高にかかる所用時間は、その時々の積雪にかなり左右される様である。

スキーなどの荷物は、駐車場から800m離れたドブソンタワーの近くのグッズ・リフト(荷揚げ用のカゴ?)で運ぶことが可能だが、山スキーの経験者であれば、断然、歩いた方が早いだろう。
 →荷揚げ用リフト;Googleストリートビュー

 
スキー場にロープトゥーが3本。Downhill Baisinを滑るには更にハイクが必要である。スキー場内に沢が流れており、ロープトゥーの乗り場を結ぶために橋が掛けられていることでも有名である。
 
こんな調子であるから、結論としてテンプルベイスンは、NZで一番アクセスに不便な(笑)スキー場と言って良い。滑るにはそれなりの苦労と覚悟が必要だろう。それだけに話題性も一番のスキー場だと言える。
(※)ただし、アクセスにMtオリンパスほどの危険は伴わない。
アーサーズパス駅からの車の送迎サービスもあり、クライストチャーチから列車で行くことも可能という話である。
 
 
スキー場近くの名所は、何と言ってもアーサーズパス国立公園である。世界中から観光客が訪れる、NZきっての観光名所だ。氷河が創造したU字谷の絶景は必見である。クライストチャーチからアーサーズパスを経由してグレイマウスを往復する山岳鉄道、トランツアルパイン号も一日一往復運行している。スプリングフィールドやダーフィールドから乗車することも可能だ。
 
 
 

【Web
 
【Wikipedeia English 
 
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【訪問履歴】
◆2007年8月14日(火) 14/Aug/2007(Tue)
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※未滑走、未訪問
ブロークンリバーの帰り、少し時間ができたので、SAK隊員と共に入口付近まで足を伸ばしてみた。
途中のアーサーズパス周辺の絶景に感激しっぱなし!
 
 
 
 
 
 
 

 
 
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◇◇ Hanmer Springs ◇◇解説

【 ハンマースプリングス / Hanmer Springs
 

【解説

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ハンマースプリングスは、南島のカンタベリー・フルヌイにある2か所のスキー場の内の一つである。
温泉保養地で有名なハンマースプリングスの町から、軽くひと山越えたクラレンス河沿いにスキー場の入り口がある。
町からは約20~30分。そこからスキー場へ続く山道にアクセスする。
 →ハンマースプリングスの町から山道へ入る
 
リフトは、ビギナーズ用を含めてロープトゥーが3本。コースは広くオープンで、緩~中斜面中心のスキー場である。驚いたことに、クラブながら圧雪車がある。日当たりが良いので雪質が悪くなるのだろう。そのため圧雪車が必要なのかもしれない。
 
クライストチャーチからハンマースプリングスまでは意外に早く、約1時間半程度で行ける。1号線を北に走り、Waiparaで7号線に入って約1時間、Waiau河の印象的な渓谷に掛かる橋を渡れば、直ぐにハンマースプリングスの町である。
 →ハンマースプリングスの町への入り口;Googleストリートビュー
 
 
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近隣の観光地は、何と言ってもハンマースプリングスになるのだが、車で約2時間ほど足を伸ばせば、エコ・ツーリズム発祥の地であるカイコウラにで行くことができる。

カイコウラでは、ホエール・ウオッチやドルフィン・スイムなどのアクティビティの他、海岸ではシール・コロニーを間近に見ることができる。
 
ハンマースプリングスからカイコウラへ行く途中、7号線から1号線へとつなぐLeader Rd. は、なだらかな山間を抜ける感じの良いドライブコースである。どうやら、クラシックカー・クラブのドライブコースにもなっているようだ。
 
1号線に入ると、カイコウラの町までの間、海岸まで山が迫っている海沿いのaikoura S Rd.を走ることになる。海と山に挟まれた狭い場所に、鉄道と道路が並走しているのが印象的だ。また、コンテナを積んだ大型トラックが通れるのか?心配になるほどの細く狭いトンネルが連続している区間もあり、面白い。

 Leader Rd. ツーリング向きの美しい道;Googleストリートビュー
 aikoura S Rd. の細く狭いトンネル;Googleストリートビュー

 
 

【Web
 
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【訪問履歴】
◆2007年8月10日(金) 10/Aug/2007(Fri)
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※未滑走、未訪問。
アワテレ・バレーをドライブする目的でハンマースプリングスへ。その途中で入口近くを通過した。
アワテレバレーは、ゲートを通過出来ず失敗。そのままカイコウラまで足を伸ばす。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
Schi Heil !! 

◇◇ Mt.Olympus ◇◇解説

【 マウント オリンパス / Mt.Olympus
 

【解説】
ロケーション、コース、クラブハウス、ロープトゥー・・・どれを取ってもクラブフィールドらしい、ベストオブ・クラブフィールドと呼ぶに相応しいスキー場、それがMt.オリンパスである。ヘリスキーのコースと呼んでも謙遜の無いアルピニズムに満ちたロケーションは、他のあらゆるスキー場と比較しても別格である。この風景を見るだけでも、オリンパスを訪れる価値があるはずだ。
 
そんなオリンパスの名物は、アクセスの悪さであろう。このアクセスの悪さに関してもオリンパスは別格である。
正確には、危険を伴う・・・と表現すべきであろう。途中から始まるダート路は、スキー場まで、延々、30kmほど続く。この悪路が、ある意味、オリンパスの希少性を高めていると言える。だからこそ、滑った時の感動も、また、大きいのではないだろうか。
(※)オリンパスに負けないアクセスの悪さを誇るのがテンプルベイスンだが、危険は無い。
 
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Mtオリンパスのレイアウトは、切れ込んだV字型の谷の上部にボウル地形が乗っかっている感じである。
天気が良ければV字谷の正面にMtハットとカンタベリー平原の一部が見えるはずだ。
 
リフトは初心者用のロープトゥーを含めて4本。大抵の場合、ボウル地形にあるMain Faceを滑るため、Main TowとTop Towを乗り継ぐことになるだろう。
 
Main Towは登るに従い、こんな斜面でも登れるの?!というぐらいの急勾配となっている。正直、滑り下りるのにも気合を入れるような斜度だ。あまりの斜度に、到着直前で敢え無く脱落するスキーヤー、ボーダーも多い。
 
Main Towを登って斜面をトラバースし、両サイドの1枚バーンをAccess Towの乗り場へ向かって滑る1本は、降雪直後のパウダーであれば、道中の心労を忘れさせる1本となるだろう。私の時は、あいにく、重い湿雪で滑れたものではなかった・・・。
 
コースは下に行くほどV字谷が顕著となり、Access Tow乗り場付近は片斜面中心となる。多くのスキーヤーが片斜面を嫌ってV字谷の底の1ラインに集中する。両サイドの1枚バーンを滑るのであれば、なるべくAccess Towの乗り場に向かって滑れる様、思い切ってトラバースした方が良いだろう。
(※)上でトラバースするか、下でトラバースするかの違いなのだが・・・
 
基本的に平日もオープンのようである。クローバルネット上田氏に確認して知った。
当時は土日のみオープンだと認識していた。そのため、積雪と休日と天候が、私のNZ渡航予定とピタリと合うまで、実に3シーズンを必要とした。もちろん、別の理由でクローズしていた可能性はあるのだが・・・。
当日は、3年越しの夢にもかかわらず、当日はあいにく雪質が悪く、とても快適なスキーとは言えなかった。

また、その日はクラブのイベントの日で、クラブ員スキーヤーでごったがえしており、雪面も荒れ放題だった。普段はそんなに客は多くないという。しかし、今思えば、重い湿雪を多くのスキーヤーが蹴散らしてくれたのは良かったのかもしれない。
 

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スキーロッジの外観は、金属に覆われており、やや、近代的であるが、中は木造りの、いかにも山小屋という雰囲気で、居心地は良い。もちろん宿泊は可能である。
 
私は確認しなかったが、ここの名物に露天風呂がある。お湯はぬるめで長時間入ることが可能だとか。ゲレンデを眺めながらの露天風呂は、さぞかし最高だろう。(※)HTK氏情報
 
さて、オリンパスの些細にして重要な問題点が、リフトパスの購入である。リフトパスはこのスキーロッジで買わなければならない。それにはロープトゥーでスキーロッジまで登って来る必要がある。もちろん、一番下のAccess Tow乗り場でナッツクラッカーは貸してない。
つまり、ナッツクラッカーを持参して、ある程度、ロープトゥーが乗れるスキーヤーでなければ、リフトパスは買えないし、滑れないということである。クラブフィールドの経験が全く無い場合、相当に困るはずだ。

恐らく、Access Tow乗り場には、リフトパスのチェックをするクラブ員が居るはずだから、面倒を見てくれるのでは?と思うが・・・
 
 
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オリンパスへは、クライストチャーチ方面からであれば、ダーフィールドから77号線に入り、Mtハット方面に向う。
この道は「Inland Scenic Route 72」と呼ばれる風光明媚なドライブルートでもある。
 
ラカイア河を渡る手前にWindwhistleという集落があり、そこの分岐点から、右手Lake Coleridge方面へ向かう。
この分岐点にはMtオリンパスの小さな表示に加え、目立つ看板が立っているのでそれを目印にすると良いだろう。
 
余談だが、このMtオリンパスの看板・・・実は移動式で、夏の間は別の所にある。今回、Googleストリートビューで看板を探したが見つからず、不思議に思っていろいろ調べた結果、移動式であることが判明した。私は冬の間しか行ってないので気が付かなかった。
 →移動式看板のある分岐点;Googleストリートビュー
 
コールリッジ湖に向かうColeridge Rd.をしばらく走り、左手にラカイア河が見える場所まで来ると、小さな黄色い道路標識が立っている。Mt.Olympusの表示があるので、それに従って右手に曲がる。そのためコールリッジ湖は見ることができない。右に曲がった先、直ぐにY字路があり、やはり小さな標識通りに右に進む。しばらく走ると、いよいよダート路の始まりである。
 
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途中で更にY字路があるが、黄色の看板のある左手・・・繁みの方へ進む。右手のゲートがスキー場のゲートのような感じもあって、なかり悩む個所である。
 
この看板は、れっきとしたオリンパスの看板なので、ここでオープンしてるか否か?を確認できる。
オリンパスの場合、道中が長いので、スキー場オープンの確認が取れないまま、早朝に宿を出なければならないはずだ。ここまで来てアウトの可能性もあるので要注意である。
 
そこからしばらく行くと小さな湖の脇を通過する。さらに、途中で一か所、橋を渡る。この付近は、ポーターズスキー場の裏手に見えている風景である。
 
この橋を渡ってからしばらく走ると、丘の上の見通しの悪いカーブの途中に、例の黄色の小さな道路標識があるので、そこを右に曲がる。
 
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しばらく平原のような場所を走ると、山道の手前左手に
「Playground of the Gods...」と書かれた、黄色いスキー場の看板が見えて来る。ここが一応、ゲートということになるだろう。良く見るとこれも移動式の看板である。
 
積雪などの道路条件もあるが、ここまで、ダーフィールドからだと約1時間半、クライストチャーチからだと2時間は見ておく必要があるだろう。
 
看板には「スノーチェーンと勇気を常に持て・・・」とある。
まるで陸軍の連隊標語のようである。冗談なのか本気なのか?日本人の感覚では、少々、理解し難いところではある。しかし、それも本気と思えるほどの悪路がこの先に待っている。この付近はスペースも十分にあるので、チェーンはこの看板の所で装着しておくべきだろう。
 
一旦、山道に入ると、基本、スキー場手前の待避所まで後戻りが出来ない。対向車が来ても、交わすことも出来ない。つまり、看板を過ぎてからスキー場までは、何があっても前進あるのみ・・・である。これがMt.オリンパスの恐るべき問題点である。
 
いよいよ難所に入るわけだが、途中で一カ所、台地のような所を通過する。正確には、そこがUターン可能な最後の場所である。その先、戻る方法はバックのみである。この道は雪解けでぬかるんでしまうと最悪らしい・・・。
 
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スキー場の手前、急な坂が始まる所に待機所がある。ここからは4WD車のみ通行可能となる。
事前に聞いた話によると、待避所の所に無線機が置いてあり、上のロッジとやり取りを行なって、車同士の交差を回避するようにしているらしい。私の時はクラブ員でごったがえしており、まったく関係なかった。
 
通行止めを食らった2WD車のスキーヤーは、4WD車に乗せてもらうことができる。このルールはクラブフィールド共通である。私の時は、米国から来た大学生のグループ(男2、女1)を乗せた。こんな短時間の交流も面白いものである。彼らの帰り道の事は気する必要は特に無い。
 
待機所からスキー場の駐車場までは、積雪にもよるが5~10分程度の運転となる。狭い上に急坂となっており、全く気が抜けない。駐車場に着いて、ようやくターンが可能となる。
とはいえ、この最後の登りはZ字状となっているので、角の折り返しの個所で、退避可能である。見通しは利くので、対向車がある時は、角の位置で待っている方が無難だろう。

スキー場に到着しても、自分だけ早めに帰る場合、これまた登りの対向車が来ればおしまいである。
早目に帰りたい時はどうするのか?もし、途中でスタックしたらどうなるのか?アイスバーンで車が登れなくなったらどうなるのか?当然、車両保険は降りない・・・。全てが運頼みである。
 
近隣の観光地は、正直、特に無い。「Inland Scenic Route 72」を走るのが何よりの楽しみではあるが、・・・しいて書くなら、ラカイア河を渡る必要はあるが、Mtハットのベースになってるメスベンの町が近い。ここには各国からスキーヤーが集まっているので、アクティビティも充実している。とはいえ、スキーの帰りに観光に行くゆとりは、正直、Mtオリンパスを滑る限り、起こらないはずだ(笑)
 
 
 

【Web】
 
Wikipedia English】 
 
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【訪問履歴】
◆2008年8月17日(日) 17/Aug/2008(Sun)
 
Part1
帰国の前日、また前夜の大雪など、悪条件であったが、悪路を越え、3シーズン目の夢が実現した瞬間であった。
 
Part2 
雪質は悪かったが、そのロケーションに圧倒されっぱなしだった。場内での撮影枚数は133枚になった。
 
 
 
 
 

 
Schi Heil !!